旅のモチベーション

勤務先による家族招待旅行なのだが、妻が残念がら参加できなかった。いろいろ理由はあるのだが、今回もまた息子と二人旅ということになった。息子と二人旅といえば、道北旅行ばかりだったのだが、今回は目先を変えていきなりの海外旅行初体験を二人ともにする中で父子の絆、というか適正な距離感みたいなものを互いに確認し合えればいいのかな、などと思う。
息子は受験を控える高校三年生だが、世の中の後ろ指を省みず、英語の勉強の足しにでもなるのじゃないかとのぼくの考えだから息子はまあ幸せと言えるのではないだろうか。その代り父の仕事の同僚などと顔を合わせることなどもあり、父の単身赴任生活の苦労を生きた形で思い知ることで、息子なりに受験ばかりが人生ではないながらも、人生のかくも困難な道程のほんの一部と、それでもピンチから立ち直って、少しでもわが道を切り開けば、海外旅行だってできるようになるんだってことを体感してもらいたいのだ。
そんな小理屈もともかく、普段遠く離れたところで一緒にいてあげられない罪滅ぼし、そして何よりも息子と一緒にいる時間を久しぶりにエンジョイできる、そのことのほうがこの旅行の何よりの目的でありモチベーションであるのだ。