朦朧の春

　今日で３月も終わり、明日から新年度を迎えると言うのに、鼻炎は一向に治まらず、そればかりか今朝は喉までやられており、その炎症の影響でだろう、微熱感がある。さりとて年度末の今の時期休んだりするわけにも行かず、とにかく会社へ。毎朝のラジオ体操でも、今日はひときわ若干辛い感じがするのだが、営業は一旦外に出かけてしまえば、マイペースでやることができるというのが救いだ。
　花がかしこで咲き誇り、昨日は農家の畑に沿って咲く水仙が綺麗だったし、今日は白蓮の花が木いっぱいに咲き誇り、逆光を受けて綺麗だ。桜には今ひとつ早いけれど、話す人たびに、見ごろ、見所の桜情報などは今から仕入れておく。それなりに鼻炎で朦朧とし、熱っぽい体をときどき車のドライバーズ・シートに投げ出して一瞬意識を失ったりしてだまくらかしながらも、一日を走り回り、歩き回り、夜に帰社しては、月末の報告書をしたためる。
　食欲は旺盛であり、寝込むほどではないが、鼻、喉をやられている一日は、なんだか中心を失った駒のようで、思考がどこへ飛んでゆくのかわからない。
　夕飯に買い込んだ４つ入りのコロッケを、車から降りた途端に落としてしまい、二個を駄目にしたり、冷凍庫から取り出した氷をキッチンの床にぶちまけたり、とどこか遠い世界で何かが起きているかのような感覚であり、鈍さである。

　サンドラ・ブロック主演の『ウルトラ　Ｉ Love You』というとんでもタイトルな映画をＷＯＷＯＷで途中から見たのだが、ちょっと心引かれる映画であった。最初の方を見ていないために、今度チェックしようと思う。サンドラ・ブロックがミニスカートに赤いブーツで、しかも性格がたまらなく可愛い！　こんな役をやれるなんて、と意外性のひと時。