子供たちの映像
3月下旬にしては寒すぎる昼である。
花粉症かもしれない、鼻水くしゅくしゅのもやもや感を抱えて、ホワイト餃子を仕入れに走る。道中、地震の後はi-Podを控えてラジオでニュースに聴き入っていたのだが、最近はテレビもラジオも通常放送に戻っているので、i-podに切り替え車内はミュージックに包まれる。
音楽のない日々なんて淋しいよな、なんて呟くと、スーパーアリーナに差し掛かったところで被災者らしき人たちが手荷物を抱えて歩いている風景に出くわし、あの人たちにも音楽や文学やその他、いろいろなエンターテインメントや遊びの気持ちが必要な時期なのだろうな、と思い至る。
浦和レッズが大宮アルディージャと組んで、アリーナでサッカー教室をやったという。
帰宅後、GGRの録画をチェックすると、それが映っていた。嬉々とする子供たちの邪気のない姿に少し涙が出そうになる。子供たちは可愛いなあ。選手たちもやってよかったと思うだろうなあ。
東野圭吾『麒麟の翼』読了。加賀シリーズとしては、『新参者』に続く作品だが、こちらはストレートな長編。ただの推理小説ではなく、人間の罪と罰を描いているところが、凡百の作家とは違うし、平易な文章であるゆえに、大衆に受け入れられるのだろうなあ、とつくづく思う。加賀シリーズは、人情の味つけで勝負、といったイメージが定着しつつあるかな?