シュンの日記なページ

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思い出だらけの場所

 子供時代の大半を過ごした場所、七里を歩き回る。

 七里コミュニティセンターに七里図書館(写真)が付設されていたので、さいたま市の図書館登録をし、カードを作った。館内の端末を使って、早速樋口毅宏の『さらば雑司谷』を予約した。どこの書店にも置いてなく、amazonで買おうかなと思っていた矢先なので、とても助かる。amazonで注文しても家にいることがないので、受け取りが大変である上、ステーション止めにしてもちょっと遠すぎたりと、配送事情があまりいn悪く、積極的には使いたくなかったのだ。
 それからぼくが小学生時代を過ごした団地の跡地に回る。しっかりした鉄筋の建物に変わっていた。二階建ての五軒長屋庭付きというのは、あの頃はぼくなりに豪華に思えた。風呂を薪で炊いていた頃だから、外から炊きつけできるようにドアを開ければ今はほとんど死滅した外に向かって開放された風呂場だった。そんな作りの団地が今もなお残っている、なんてわけがないよな。

 今ではぼくの住んでいたあたりは、滑り台が設置されていた。ここに家族皆で生きていたんだな、母は若く元気で、今は亡き雑種犬のジョンと、天国の弟も、離婚する前の父もまだ母と夫婦であり、ぼくらは皆一緒だったんだ。、両親は仲は悪かったが離婚というところにゆきつくなんて、当時は思ってもみなかった。
 学校から帰ると、ぼくはいつも後ろに弟を連れて、この団地で遊びまわっていたのだった。
 その後、親友だった二三人の家のそばを回る。元のままの家もあれば、原形をとどめぬ場所もあった。竹と藁とで隠れ家を作って遊んだ裏山のあった場所は、今ではこぎれいな子供たちが戯れる清潔なミニ公園に変貌している。

 農家と分譲住宅が共存する、何か大きな変化の途上、とでも言いたくなるような風景が多い。脱皮途中の風景、とでも言った方がいいのかな。この後、いずれ、畑は失われ、徐々にマッチ箱のような新しい住宅に侵食されて空は見えなくなってゆくのだろう。