廃屋オンリー
計画停電でまたも信号のない街を走る。
ガソリンスタンドの列は、気持ち短くなっている。
お、これは短いぞ、と思った列に並び、5分ほどでいざ給油。……と、このスタンドはハイオクのみなんですけど……、ハイオクとレギュラーの差はリッターあたり10円。決して小さくはないが、並ぶ時間を買うと思えばまあ、いいか、となる。
かくして軽乗用車のEKワゴンにハイオクを入れるという罪を犯してしまったぼくであった。
ちなみに何度やっても「ハイオク」が「廃屋」と変換されるのはなぜ?
夕食時に停電に当たらないままここまで来ているのは幸いだ。昨日のうちに買い込んでおいたタイ風カレー鍋というグリーンペッパー&ココナッツ・ミルクの激辛鍋を食べた。
佐々木譲『婢伝五稜郭』読了。いつもながらの反骨精神溢れる快作。『駿女』以来の反体制ヒロインの登場である。
- 作者: 吉村昭
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1970
- メディア: 新書
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ちなみに三陸大津波の記録を描いた吉村昭のノンフィクション小説を昔読んでいるのだが、そのインパクトは忘れ難く、この度の津波災害や映像を見て、何度も何度も思い出したほどである。当時読んだ新書版は、『海の壁』のタイトルだったが文庫化に当たって改題されているようだ。三陸の人々が過去に何度も何度も海に飲み込まれていることがこの本でわかる。そのたびに復興を繰り返す漁民たちの逞しさも含めて、是非お手にとって欲しい本である。