シュンの日記なページ

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人間の時計

 昨日リレーしたガソリン10リットル用の容器は、いわき市に向うのだが、そのいわき市風評被害で物資の届かない真空地帯となっていることが、今日衝撃的なニュースとなって報道された。被爆を怖がる業者が物資を届けず引き返してしまうことによるもの。新聞も届かないために住民も不安により脱出してしまい、商店街も空っぽとなってしまい、無流通状態となってしまっている様子。いわき市の特養スタッフと電話が通じたニュースを見たが、ああ、そんな場所に10リットル。砂漠に目薬を一滴さすようなものだな、と無力感に襲われる。
 一方で、会社では西日本の拠点で手に入れたガソリン1000リットルと20リットル用携行缶が10個さいたまに届いた。これだけ見ても日本全体では欠乏してはいないのだ。ただ関東以北で、物の正常なありようが失われているのだということがわかる。
 節電ですっかり暗くなった街を走っていると、西日本では今も煌々と灯りをつけて昼間のような街を続けているのだろうな、との想像が浮上してくる。
 ラジオで誰か外国人タレントが言っていた。ヨーロッパなどでは日本のように無意味な明るさを夜に演出していない、今の東京の夜の暗さはこのまま継続していってもいいんじゃないですか? 高度経済成長時期にイケイケで技術を進歩させた日本は、必要以上に進歩させ消費させ過ぎたのではないですか。これまでいかに電気を無駄遣いしてきたのか?
 なるほど。
 自然であればこうであろうというような地球が求めるべき夜の暗さと、対比される昼の明るさ。それらを人間の時計として巻き戻すべき時が来ているのかもしれない。