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キャロル・オコンネル『愛おしい骨』

愛おしい骨 (創元推理文庫)

 キャロル・オコンネル『愛おしい骨』読了。一冊読むのに一ヶ月もかかったのか? 信じがたい。どうも環境が変わるときには本が読めなくなるという癖があるらしい。
 北海道に転勤移動になった1996年の冬から春にかけて、20年働いた会社を辞めて新しい会社に入った2003年の夏、そして転職が決まって引越しもしたというこの9月、どれを取ってもまともに本が読めていない。本を読むということに対する心のゆとりがない時期なのだろうか。
 自分では否定したいが、そういう緊張が支配している時期には本を読めない、楽しめない、従って読み進まないということもあるのだろう。そんな10月の頭にいつものように宝島社の編集から、今年の『このミス』投票依頼が届いている。うう、プレッシャーじゃっ!
 そのために本屋に足を運んで、この季節にいきなり出版される新刊の嵐をこなそうとするのだが、ちと今年はこなすのは無理だ。
 ちなみに9月に読んだトマス・H・クックの『沼地の記憶』も、本日読み終えた本書にしても、『このミス』投票に値する候補作品だ。海外ミステリの翻訳が滞るなかで、なお出版され続ける作品は、国内作品よりもずっと高確率で面白さを奔出させている。
 今年の海外ミステリ投票は悩まされることになるだろう。