祝杯の毛蟹

　朝のうち台風の雨が残っていたが、午後に爽やかな青空が広がったので、慌てて思い出したように洗濯をして、義母の家から一本もらってきた物干し竿にワイシャツを並べて干す。

　〜洗濯は君で、見守るのはぼく……などと陽水の古いメロディを口ずさみながらも、ここのところの風邪気味で、今日の埼スタをどうしようかと直前まで悩んだが、結局のところ向かい風に対抗して、見沼の農道をひたすらペダル漕ぎに専念してしまった。
　ウィンドブレーカーを引っ張り出してきたのだが、一気に秋になった感じがある。
　ずっとゴールを願っている原口元気が今日もシュートは果敢に放つものの、得点者は今日のおそらくＪイチオシゴールであろう柏木のループシュートと、沢山の人の隙間を誰にも当たることなく左隅に突き刺したセルのゴールだけ。元気ももう少し股抜き的なシュートを打つように心がけないと、いつもＤＦやＧＫの正面で終わってしまう。ボールのないところでの彼の動きはぴか一なので、本当に彼の成長を願っている。
　暢久インタビューは、力が抜けてしまったけれど、451試合目は勝てたので一つの通過儀礼なんでしょう。とにかく相手が相性のいい新潟ということもあり、助っ人外国人がいないってこともあり、5/5以来のホーム勝利となった。5/5は札幌でＰＶやっていたので、個人的には、本当に久々の生観戦勝利ってことになる。
　家に帰って、風邪気味ながら祝杯。毛蟹が自然解凍されていたので、ふんどしを割って中を開けてみると、おお、味噌がいっぱいあるではないか。さすが腐っても毛蟹。腐ってないけど。
　

　途中、ジャガチーを挟んで、最後に日本酒で再度祝杯。谷中生姜とタコわさび。日本酒は、先月の箱根ブルーグラスフェスの残り物。新潟の笹祝。

　もちろんＴＶ画面には今日の中継。おっと、kouichiさんと二人でアップで映っているではないか。びっくり。そういえば、今日はMDPにも、シュンさん抜かれていますよ、とスパイ1号さんからメールがあり。見ると前節のゴール裏での写真だった。ぼくは写真の中では、複雑で少し疲れたような表情をしているのだった。どうせなら、今日の、もう少しいい表情で撮れたかもしれない写真を使ってほしかったなあ。