寒いから買ったもの

　あんまり寒いのでクールビズを自主的に店じまいして、ネクタイと上着を着て、ひさびさにビジネスマンらしき格好をした。10月からはさらに本格的にクールビズがなくなるということもあり、一年半営業の世界から遠ざかっていたぼくは、安いのでいいからスーツを買いに行こうと、新都心に飛び込んだ。そしたら、ある一角で北海道セールというようなものをやっていた。物産展というほど大掛かりなものではないのだが、六花亭のマルセイバターサンドとか、どこのものともしれぬ豚丼とか、不思議なことにベルのジンギスカンタレとか、すっごく選択的に商品が並んでいる。
　ぼくは瓶詰めになったタコのわさび漬け、手作りハーブソーセージ、そしてオホーツクの毛蟹を買ってきた。毛蟹は1000円で、まるでオホーツクそのままの値段だった。しめしめ。
　帰途に向うぼくはスーツを買ってくるのを忘れていることを思い出した。ま、いいや。次で。