シュンの日記なページ

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朝の事件

 朝からすごいことになっていたらしい。
 一度さいたま市南部で同僚と別れてそれぞれが担当地区での営業仕事を終えたのだが、昼に合流したその同僚が、なんと高層マンションからのあわや飛び降り自殺という現場をずっと見上げていたのだそうだ。周囲には野次馬も静かに恐る恐る集まっているものの、怖くてたじたじと帰ってゆく人もかなりいたらしい。
 現場は高層住宅の10階バルコニー、危ない状態で、手すりの上に、海パン一丁の少年が立ち、室内からの説得を受けている状況だったらしい。どうりで消防車は慌てて走り出し、四方でサイレンが鳴り響いていたはず。
 同僚は、ぼくとの待ち合わせ時間が来たので、やむにやまれず現場を後にした。それでも随分遅れての合流となったのだけれど。
 午後には、ぼくもその結末はどうなったのかとの好奇心に駆られ、独りでそのあたりに行ってみたのだが、午前中に出動し、けたたましいサイレンの音を轟かせていた消防車や救急車は既に消防署の車庫に収まっている。現場に近い西友ストアの主婦たちも、事件の話題ではなく、なぜか兎年は寅年の前か後かなんていうプリミティブな常識問題基礎学習をしている様子。
 空は、雨気を孕んではいるものの、特に裸の少年の台地に降らせる雲行きではない。説得が成功したのか強行突入したのか、いずれにせよ助かってよかった。目撃者の同僚にしてもぼくにしても微妙に近い年齢の息子を持つので、それなりに心の動揺を抑えられないランチの時間ではあったのだ。
 帰宅すると、二階の床上浸水で悲惨なことになっていたマットレスが、その後三日目にして乾いている様子だ。今日はベッドに復帰できるかな。