シュンの日記なページ

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洪水はわが魂に及び

 会社を出た途端に大雨。雷光が頻発するにつれ豪雨となり、やっべえと思う。
 スーパーに駆け込んで夕食材料を仕入れるのだが、駐車場との往復の間に傘を差しているのにズボンはびしょ濡れになるし、傘を持たない客が待つ店の軒先でいきなり停電となって真っ暗となるし。
 家に戻ると、ああ、一度昼に帰宅した折り、暑さがぶり返したので、二階窓を全開にしたのだった。おかげで、ベッドは雨の餌食となり、マットは水を吸い、床は浸水状態になっているではないか。
 家に駆け込むなり、雑巾とバケツを抱える。雑巾で吸った水をバケツに絞り込むと、一部屋につきほぼ満タンとなり、窓から捨てる。そうしている間に雨はやみ、隣の人がなぜか外に出てくる。ぼくが二階の窓からバケツの水を空けるのを見て驚いた様子。どのみち、仕方ないだろ。
 これが名にしおう関東のゲリラ豪雨か。うう、札幌ではなかった経験だっ。

洪水はわが魂に及び (下) (新潮文庫) 

 とにかく水浸しになった二階床を拭き取るのに、全力を尽くしたせいで、夕食にありついたのは22時過ぎ。せっかく生しらすと鯨の刺身を買ってきたのに(もちろん閉店間際の特別値引きで)。なんだかひどく疲れてしまったのだ。
 カーテンを外して洗濯機で脱水する羽目になるなんて全然予想していなかったもの。ぺちゃんこになった布団を出してリビングに敷いて寝ることにしよう。
 ベッドの復旧は一体いつになるのだろうか。
 昼間に、引越しは片付いた? との妻の質問メールに、昨日半日かけて掃除してきれいにしたよと、せっかく優等生的回答を送ったのに、これじゃあ、いくらなんでも報告できないや。
 水を拭き取った一時間の苦労のせいで、すっかり腰が痛くなった。
 でも今夜もギターを抱える。スカボロー・フェア、ティアーズ・イン・ヘヴン、ノーバディ・ノウズ・ユーなどのフレーズを記憶の底から復活させて、再生させる夜。