シュンの日記なページ

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夜風

 人生いろいろ。今日もいろいろ。
 朝、陽射しで目覚める。掃除しなきゃ。戸建の掃除は大変。二階から階段から一階に掃除機をかけ、続いて雑巾代わりの除菌シート・モップで同様の範囲をさらに拭き取る。その間ゴミを集め、今週の収集日に出す順番に袋詰めする。物をあるべき場所に収める。おお、何とか、ここにきて引越しが完了した感じがする。
 でも今週金曜日には、留守中に固定資産税の査定だとかいう人間が、ぼくが働いている間にやってきて、義父が立ち会うから、最低限の整理は不可欠なのだ。はあはあ。
 なものをようやく片付け終えて、PCを立上げ少し自宅仕事をしていたところ、義母から電話。おお、やはり固定電話は恐ろしい。内容は赤飯と饅頭を二人分もらったから、一人分は分けるので取りに来なさいというもの。
 実際行ってみたら饅頭ではなく甘納豆であった。うう。守備範囲外だ。
 自治会のブロック長にも挨拶する。月払い自治会協力費というようなものを支払い、街角の看板に名前を書いていいかと問われ、はいと答える。全員書いてあるのは既に確認済み。ゴミのネット出し当番や回覧板の順序の説明を受ける。ああ、日曜日だなあ、とつくづく感じるオレ。
 午後、少しだけ仕事に出かける。何せ新入社員だから、早く追いつかなくてはいけない。

 帰宅後、ストラップの位置に不合理を感じつつ、ギターの練習をする。課題曲はドック・ワトソンの『ブラック・マウンテン・ラグ』。学生時代から苦手で、今に至るもずっと何度もチャレンジして上手く弾けないままでいる曲。でも今日気づいたのは、ストラップをして立ち上がった方がちゃんと弾けるという驚きの事実。要はスケールを優先するか、リズムを優先するかと問うたとき、アメリカンな世界では、リズムを優先するのだよ。だから、ストラップをかけて立ち上がって、体でリズムを取るように音楽をやるとギターがすごく自分の物になって座っているときよりも、ちゃんとメリハリのついた弾き方ができる場合がある。カラオケで座って弾くよりも、野外フェスで立って踊るように弾いた方が弾く側にとっても、聴く側にとっても、随分いいってことだ。
 ブルーグラス・フェスで知り合った弦楽器奏者のTさんは、座って弾く方がいいんだよ、と教えてくれた。なぜなら楽器そのものの響きを本当に出すは、体はできるだけ楽器に接触しない方がいいからだ、楽器の響きを吸収しないためにね、と話してくれた。楽器リペアマンのプロであるF氏も、その前に同じことを言っていた。F氏が持ってきたギターは、確かに肘の当たる部分に、腕が直接ギターに接触しないようピックガードならぬ、アームガードみたいなものが付けられており、その後注意して見ると、いろいろな楽器奏者がそのガード様のものを同じ箇所に様々な形で付けていたりするということをぼくはその日に発見したのであった。

 ふうむ。厳格だなあ(腕のない人の感想はその程度なんだけど)。
 とにかく弾ける弾けないのレベルで右往左往しているぼくには、立って弾いた方が引きやすいジャンル、あるいは曲もある、ってことなんだな。
 夜になり、食事の準備をしてレッズ戦に備える。
 焼肉の用意を整え、試合開始より前にビールを飲み始め、肉と野菜をおろしポン酢につけて食べる。美味しいよお。少なくとも関東のどの焼肉屋よりもこちらの方が美味しい。ちなみに北海道の焼肉屋はタレがエバラみたいに甘くなく、酸味の利いたあっさり醤油味だし、サガリ中心で、ホルモンは塩なので、我が家焼肉では勝負にならないほど優れており必ず負けてしまうのだが、関東では、甘ダレの焼肉屋には行く気にもなれない。
 さてそれはともかくレッズ戦。最近、原口に怒鳴りつけ、原口を褒め称える試合が多い。経験の足りない駄目少年なんだが、そこそこの潜在能力を持っている。レッズの将来は原口にかかっているとしか言いようがないのだ。
 だから出来のいい高崎や天才少年の林君とかより原口を多く試合で使う必要があるのだろう、と納得せざるを得ない、本当は全然納得のできない学校の先生モードのフィンケ采配に呆れている。今日も同じ内容の試合だった。ポンテおじさんがいなければ、原口少年は今日も迷いと悩みに翻弄される一日だったろう。センスがないんだよ、原口。少なくとも周囲と合ってないんだよ。だから、君がもっとクレバー、っていうのとはちょっと違うか、センスとフィーリングがまわりと合ってくれれば、柏木はもっと輝けるだろうし、レッズ全体がよくなるんだ。
 そんなことを駒場で感じてきたのだが、今日の試合は、これまたその論理をなおいっそう確信に近づけるものであった。
 最後のジャッジにポンテが怒るのは誰でもわかる。日本サッカーをよくするには、まず審判たち(主審副審両方だな)の教育からやってゆくしかないぜ、これは。 
 夜、息子に、Sヤイリの写真を撮って送ってもらう。弦高が高くなったので後ろを見たら裂け目が入ってネックがしなっていたというのが事実だったのに、その時点(7.5年位前)で絶望に捉われたぼくは、ギターが裂けて真っ二つになってしまったような印象があった。でも写真は何度送ってもらっても裂け目のラインしか写って来ない。
 

 これなら直るの? なら直したいぜ。こっちの方が張りのある実にいいリズム楽器的な音を醸し出していたんだよね。
 今宵はエアコン無しでも、窓からの風が十分に涼しい。こういうのを「夜風」っていうんだよね。なまぬるい夜の風は「夜風」ではなく、「夜の熱気の移動」でしかないのだ。息子とやりとしはしなかったけれど、気候の話はしなかった。東北で豪雨だっていうのが信じられないがそいつを挟んでさらに向うの札幌の気温、天気はさらにわかりにくい。それにしても、ここさいたまでは、ああ、いいな、この夜風。