シュンの日記なページ

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30年分の一瞬

 昨夜は帰宅してOutlookを開いた途端にアラームがあと5分で湘南戦スタートと告げた。それまで、レッズ戦があることすらすっかり忘れていた。急いで買ってきたジンギスカンの用意をして、サッポロクラシックの缶をぷしゅっと開け、冷凍しておいたジョッキにこいつをとぷとぷと注ぎ、久々に勝利の美酒を味わったのだった。宇賀神のクロスにスピラのヘッドという願っていた形でのゴールが先取点となり、なんだ、先取点を取ると、レッズはリラックスしていいゲームができるようになる、という京都戦以来の展開。ビールも生ラムも美味しく喉をすっきりと通ってゆくのだった。
 でも飲みすぎた。今朝は早起き。納豆と目玉焼きでご飯を食べ、すぐに出かける。義父母への帰還の挨拶を兼ね、9月より住む新居の内覧があるのだ。
 その後午後からは横浜でブルーグラス・フェスの音合わせ。30年ぶりに見る夫妻(当時は夫妻ではなくただのバンド仲間だったけど)との再会が、一週間後の演奏の唯一の打ち合わせというのも変かもしれないが、それこそ、30年前のある時間からワープしてきて、そのとき残してきた宿題に、今ふたたび取り掛かるのだというような、継続性のようなものも感じられる。そんな時間の不思議を味わいながら、三人でハモが決まったりすると、さすがに嬉しい。再会の喜びも、現在の幸せも両方を等分に感じたりすることができる。
 何よりもこれまで送ってきた三人の30年分の何かが改めて加わった音であることには間違いないのだと噛み締めたくなる一瞬でもある。
 ギターの弦を張り替えないとね、と言われ、はっとする。そうか。これほどまでにぼくは人前でちゃんと演奏するということをしないで30年を過ごしてきたのだった。かつては練習の毎日、ギターの弦は毎日のようによく切れて、特にストロークが打ち下ろされる真ん中の3、4弦は日々交換をしていたのだった。
 そんな快い緊張なども思い出させてもらった。持つべきものは音楽友達よ。
 カラオケでの4時間強の練習を終えて、彼らとフェスでの再会を約し、帰路に着く。
 首都高横羽線、なっつかしいなあ。かつて毎週のようにここの渋滞に巻き込まれるような仕事をしていた。今日は日曜なので渋滞は少しだけだけど、それでもかつての記憶を掘り起こし、車線を上手に渡り歩くことができる。
 昨日の朝は秋田に、昼には宮城の親父の墓に辿り着いた。今はベイブリッジを渡り、首都高を新都心に向けて走っている。パジェロも年齢の割には過剰走行かもしれない。今週はオイルを入れ替えてやろうと思う。