道東からの旧友
北海道の頃の親しかった同僚が釧路からやってきたので、夜に時間を作って一緒に焼き鳥屋で近況報告に時間を費やす。
道東道が吹雪でだめになり、日勝峠も閉ざされた時、凍った山道に立ち往生した大型トラックの脇をかすめるように越えた天馬街道が、お前との一番の思い出だよ、と、古いスノウドライブの話を、蒸し暑い東京の夜の中で思い出し、笑い合う。
昨日は午前中に東京タワーに登ってきたと彼は言い、そこからの眺めを楽しそうに語った。
あっという間に夜が過ぎ、終電間際で帰宅する。明日は起きるのが辛そうだ。
よく釧路で呑んだ夜にはこの時間帯ではツブ焼きラーメンを食べてから、ホテルに入った、と釧路の深夜を思い出しながら、京浜東北線の車窓を眺めやる。