シュンの日記なページ

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空の日

 6時起き。7時前のバスに乗り京浜東北線で東京に向うが、いつもの通勤時間帯なのに、さすが連休モードで、車内のシートは空席だらけ。こんなにゆったりと通勤できたらいいのになあ、と夢を見ながら、浜松町へ。
 モノレールで二日連続の羽田空港。昨日の30分遅れの悔恨を胸に、何度も確認、その上早出を心がけたせいでとっても早くゆとりをもって空港に到着。
 今日は「空の日」なんだそうだ。だからマグネットフォルダーのようなものを客室常務員が配っている。もらえるものなら何でもらっておく。
 おまけに台風の影響なのかな、高度を上げると強風が厳しいため今日は少し高度を低めに航行してゆくのだそうだ。雲が少ないので窓際のお客さんは上空からの眺めをお楽しみくださいとのアナウンスが流れる。
 そういうわけでもないのだが、たまたま左窓際をせしめていたぼくは、関東からずっと地上を見下ろし、眺めを楽しんでいたのだった。日光中禅寺湖男体山を見たときはイロハ坂を探したし(見つからなかった)、会津駒ヶ岳から尾瀬奥鬼怒への稜線(かつてマタギと出逢った山道だ)を目で確認もできた。それよりずっと以前小学校の林間学校でぼくの山への引鉄をひいた格好になる桧原湖五色沼会津磐梯山といった風景が拡がる。さらに日本海沿いに鳥海山の秀麗な風貌が見え、数年前に訪れた男鹿半島がくっきり。さらに数年前に息子と辿った十和田湖から奥入瀬、八甲田の酸ヶ湯といった辺りまでがくっきりと見え、恐山の賽の河原、何度も渡った大間から函館への海峡、さらに昨秋通い詰めた松前から恵山にかけての道南の海岸線がくっきり、やがては室蘭の白鳥大橋からニセコ羊蹄山樽前山と、自分のなじみのある風景に事欠かない北帰行となったのだった。
 風景は人生に紐づいてゆく時に意味を成すのだ。
 飛行機を降り、新千歳空港では、200円のお握りにサーモス詰めの麦茶と倹約の昼食、さらにバスに乗って、札幌に着くとターミナルに家内が迎えに来てくれていた。昼時である。
 午後を我が家でくつろぐ。
 夜はジンギスカン。息子が部活から帰ってくる。今日の空からの眺めを家族に語る。
 尋ねて遠き我が家の宵である。