蒲田の夜
夜、札幌に旅立つのだが、何ととんでもないドジをやっていた。羽田空港で、ゲートをどうしても潜れないのでおかしいなあと思い、ANAのお姉さんに声をかけると、札幌発の予約ですねえ、の一言。
ネット予約も慣れると怖い。逆コースで予約を入れていたのだ。その日は全便満席で、キャンセル待ちも20人以上と、厳しい状況。最終便まで粘ったが、結局空港で積み残される運命となる。
映画『ザ・ターミナル』みたいに空港に泊まればいいやと考えたのは浅はかで、実は警備員のお兄ちゃんに質問したところ、深夜0:00をもって空港ターミナルは閉鎖されるのだそうだ。お兄ちゃんはその後、親身になって京急蒲田のカプセルホテルを探してくれるのだが、あまりにも対応がアナログなせいか、ぼくはその間に楽天で格安のビジネスホテルをポイントで泊まる予約をしてしまう。警備員に例を言って空港を後に。
京急蒲田駅とJR蒲田駅の位置関係がよくわからず、彷徨ったり、道ゆく人に道を聞いたりして、ようやく熱暑のさなか、ホテルに行き着く。夕刊、ミネラルウォーターのペットボトル、清涼飲料水とついていて4800円で、広い部屋なのだが、テレビのチャンネルがとうとうNHK教育以外に移動しないようになっていた。冷たいカキ氷アイスやドリンクを買い込んで、熱を冷ます。外にはハナキンであるせいか、仕事帰りの呑み会流れの男女がとにかく多い。
明け方に目覚まし時刻を合わせ、ダウンする。予想外の夜だ。