毛蟹を茹でる
今日は会社を提示で引けて、さいたま市に戻り、歯科医へ。歯石を取り除いてもらった。最後にささっと研磨をすると、新品の歯のようにつるつるになるので、気持ちがいい。途中経過はときどき痛いし、口をゆすぐと口の中が血だらけになったことがわかるので少しイヤだけれど、耐えるだけの価値はある。
夜道にふたたび自転車を漕ぎ出し、コモディイイダに買い物に出かけた。店内をうろうろしていると海鮮コーナーの辺りで、発泡スチロールの中でおが屑にまみれた蟹が見えた。北海道産活毛ガニ一パイ1000円、との札がかかっている。店員を呼んで持ち上げてもらうと、あ、さっきまで生きていたんですけれど動かないですね。死んじゃったかな。まけときますよ、と6百円にしてくれたので持って帰った。
こういうときnigoeさんにもらった寸胴が役に立つのである。毛蟹は足をもがないで伸ばし切った状態だと案外おおきく、普通の鍋には入りきらない。お湯をたっぷり入れて塩をたっぷりかける。本当は海水で茹でるといいのだ。
茹で時間は30分。その間に、ぼくはささとアスパラやキュウリや焼き鳥や厚揚げ焼きでビールを呑み、最後には昨日の残りのカレーを食べる。
今日は蟹は茹で上げただけである。湯から引き揚げ、ボールに入れて冷凍庫に放り込んだ。ぼくがよく蟹を買った浜頓別の水産加工上でおばちゃんが、茹でてすぐ冷凍したものだから生きがいいよお、とのたもうたのを覚えているのだ。熱い毛蟹の醒めるのを待っているわけにはゆかない。
それにしても、さいたまで6百円で手に入ってしまう毛蟹って……きっと脱皮毛蟹なのだろうなあ。脱皮の時期には味噌はなくなります。なんにしても明日を楽しみにしておこう。蟹味噌がたっぷり詰まっていた場合も想定して、日本酒も用意しようか。注いで呑んだりすると美味いだろうからなあ。うぐうぐ。