シュンの日記なページ

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駒場ホンキートンク

crimewave2009-06-03

 駒場に向って自転車を走らせる。でもキックオフには間に合わない。キックオフからだいぶ経って、サブグラウンド横に自転車を繋ぐ。チケットをもぎってもらい(ナビ杯はまだ電子化されていないみたいだ)、バックスタンド西側入口からとりあえず様子を見ようとうろうろしてみるが、立ち見客の背に阻まれてよく見えない。でもレッズがジュビロ側のゴールに攻め入っているらしいことはわかる。
 次の瞬間、スタジアムが一斉にどよめき、ぼくの目の前の赤いユニを着た背中の壁たちがぴょんぴょんし始めた。ああっ、ゴールの瞬間だなとわかるが、誰がどのようにして入れたゴールか全然わからない。こうして、ぼくはこの試合唯一の得点シーンを見逃したのだった。
 高原が今年初めてシュートを決めたこと、それも古巣ジュビロを相手に、という劇的なものだったことを知らされたのは、ハーフタイムになってようやく東側ゴール裏の仲間たちに合流してからのことだった。はあーあ(ため息)。
 そんなわけでハーフタイムからのおよそ20分間くらいを最上段から柱や屋根に妨害されてよく見ることのできないピッチにボールや選手たちを求めて、中腰になったり体を斜めにしたりしながら過ごし、ハーフタイムには売店で買い込んだビールと焼きそばを持ってゴール裏でいそいそと食べ、残りの時間を、攻撃の時間帯は惜しいシーンにいくつものため息をついたり、最後のほうはジュビロの怒涛の攻撃にひやひやしたりしながら何とかチケット代金分をクリアしたのだった。ホンキートンクピアノみたいに調子の狂った観戦の仕方だったけれど。荒野を旅するうちに調子の狂ってしまったピアノが奏でるバラードみたいに、少しだらけた観戦だったかもしれない。
 帰りに浦和駅に数人ほど流れて、ジンギスカン屋を訪れた。旭川出身の店主なので、生ラムだけど味付ジンギスカンである。他に魚や飲み物も北海道ものが多く、ここは少し嬉しい。夜更けまで呑んで、自転車で夜風を受けながら家に帰る。こんなプライベートタイムが、ぼくの生活ではとても貴重である。