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ガール・ミーツ・ガール

 誉田哲也『ガール・ミーツ・ガール』読了。雑誌連載時は『疾風ガールII』とかいうタイトルだったらしい。『疾風ガール』の続編だが、あちらはまだ片足ミステリにかかっていたのに較べて、『武士道シックスティーン』などのシリーズですっかり青春少女小説に目覚めてしまったのか、作者が実に楽しそうに小説を楽しんで書いている。とてもリラックスした少女の口語体のような文体で、つい笑ってしまうその快テンポ。
 女二人を向かい合わせてそのコントラストを楽しんで書くというスタイルの多い作家なので、この作品みたいに性格の反対な少女二人が葛藤の中で次第に心を繋いでゆく話というのは、へたな男女の恋愛小説よりもずっとずっとリアルな青春小説していると思うし、武士道やロックに傾注している純な姿というのは、誰しもある若き時期に重なり合うところがあるのじゃないか。
 少女のロックがけっこう昔な、いわゆSuperflyの志保が好きそうなヘビージャンルみたいなので、自然、志保を思い浮かべながら読んでしまった。

 ガール・ミーツ・ガール 疾風ガール

 『疾風ガール』のカバーは中ノ森バンドだったけれど、今回は恥ずかしいコミックキャラなので、カバー嫌いなおっさんとしては、通勤電車の中で読むのが少し恥ずかしかったよ。