シュンの日記なページ

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ハード&ラフ

 寝坊が続く。30分の遅刻だが、今日も自転車を漕ぎ出す。
 帰りには、ひさしぶりに近所で飲もうと試みる。最初の店は大きな店なのでかえって淋しくなってしまった。二軒目にいつもの「漁」へ。ポテトバターに塩辛乗せ、それと活タコ。明日、札幌に帰るとは思えないホームシックさが、われながらイヤになる。
 海堂尊ジーン・ワルツ』読了。出産と不妊治療。どちらも前職で相当関わったテーマである。双子の帝王切開に立ち会ったこともある。不妊治療用のあれこれの先端医療用具を扱ったこともあった。おかげで不妊治療の権威をけっこう知ってる(札幌界隈だけど)。そうしたドクターと話をしているうちに感動で震えそうになったことがある。それほどに生命がこの世に誕生する瞬間は神々しい。

 ジーン・ワルツ

 この本では、医療の現場から見た国策への批判が、前面に出ている。海堂尊は娯楽小説家だけれど、本書は医師としての顔が前に出た作品だと思う。こうしたハードな海堂も、ぼくは好きである。真にハードな者にしかラフな物語は十分に語り得ないのである。