シュンの日記なページ

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函館からの電話

 昨夜帰宅後、東直己『眩暈』読了。最後は精も根も尽き果てた肉体的限界の中での読了だった。

 眩暈

 そのまま電灯の紐を引っ張って消し、夜中に寒さで目覚め、パジャマを着込むという体たらく。
 おかげで朝起きたらちょっと頭痛モードである。昨日薄着で自転車旅行をして歩いたのがいけなかったのかな。風邪気味で不調。さらには原因不明の背中左側の痛みがある。首みたいに寝違えか? くしゃみなんて、痛いのでできない。胃が荒れているのかもしれない。昨日の自転車が予想以上にこたえたのか?
 でもめげずに朝御飯作りだ。ワカメやネギ、油揚げを刻んで鍋に投入。美味しい味噌汁を作った。ハムエッグと長芋のとろろが朝ごはんだ。もはや10:00なのでこれが朝昼兼用。夜にはおろしポン酢焼肉なので、材料を近所に買い込みに行く。
 すごい強風である。自転車は危ないので、歩いて行くことにした。
 夕方、函館でお世話になった方から電話が入った。日曜日も出勤してきたらしく、ふと思い立って電話をかけたのだそうだ。心底嬉しい。近況報告をし合う。函館の潮風が受話器の向うから伝わってくるかのようだ。
 今度、いつか車で帰省するのに函館経由にしますよ。昼でも夜でも飯を食いましょう。
 いつどんなときでも絶対に時間を空けますから。
 そう言ってくれる暖かさ。こういうものを有難いと想い、こういうことを大切にしようと思うと同時に、こういう人間関係に自分は餓えていた、かもしれないと思う。
 北海道では当たり前に交わしていた人と人の交情が東京の全国を一からげにしたような大雑把な机上の仕事には、今のところほとんど何も感じられない。
 今もなお、北海道時代、前職からのつきあいも含めて電話がときどきかかってくる。メールが時おり届く。
 仕事でありながら、仕事だけではなかったあの大地。自分は今、そういうものに餓えているのだと思う。