シュンの日記なページ

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森の中に駐めてください

 朝起きたら、左目の縁が青タンのように黒ずんでいる。瘤はへこんでいる。これは恥ずかしいぞ。まるで喧嘩して負けて帰ってきたみたいな顔だ。すかさず布団に飛び込んで二度寝とした。
 またも埼玉市立病院へ。打ったのは頭なのに、眼の周りが真っ黒になって、白目はすっかり充血して、微熱モードなんて、いったい……?
 いろいろなプロセスを経てようやく辿り着いた脳外科の先生。瘤は小さくなったでしょ。ぼくは答える。はい。やわらかいところに落ちてきたんだね、と先生。ええっ? とぼく。皆、頭に瘤を作ると眼の周りが翌日パンダになってここにくるよ。他人事みたいに真剣味のない口調で言う。なんだよお。
 真っ黒になって黄色くなってそうして治るから。
 え。どのくらいかかるのでしょうか。
 三週間くらいはかかるね。
 なんだよお。この先生は、ヒトは社会的な動物である(byプラトン)ということを知らないのだろうか。青タンでそのまま出社したり、接客することなんかできないし、サングラスをかけて仕事場にいることもできない、なんてことを。
 診察料は230円だった。げっ、安い。
 病院を出る。
 そう言えば駐車場に入るとき、案内のおばさんが「森の中に駐めてください」と言ったのだった。昨日はもう少し早い時刻に来たので、おばさんは位置に付く少し前だった。ぼくは「森の中に」駐めずに、普通のアルファル殿上に駐めた。今日は「森の中に」駐めたのだ。「森」というのは桜の古木が並んでいる一角だがそれは実に見事だ。診察を終えて駐車場に戻ると、パジェロに桜吹雪が降りかかっていた。