シュンの日記なページ

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小さなアーチスト

crimewave2009-03-01

 スキヤキの翌日の牛丼は、本当に美味い。このためにスキヤキをやるようなものだ、と言っても過言ではない。
 昨夜放映分のCSIマイアミ、NYをそれぞれ見終わり、ワイシャツにアイロンをかける。
 昼はラーメン。北海道から持ち込んだ屋台十八番。カップヌードルなどよりよほど美味いし、安い。ちゃんと具を自分で用意するとカップ麺を越えるよ、袋入りインスタント・ラーメンは。
 夕食は鍋である。昨日のスキヤキの残り野菜に、何か付け足そうと近所のコモディ・イイダに出かける。レジは今回はおばあさんではなくって、レジサブマネージャーなんて肩書きのついた若い女性でしかも美人である。なんだ、最初からこういう人を出してよ、と心の中で呟きながら気分よく買い物を終える。
 生食用牡蠣とタラの切り身を加え水炊きにする。ポン酢に大根を卸して一味唐辛子をかけて紅葉卸代わり。美味しいなあ、鍋は。一人用の徹鍋をカセットコンロにかけて食べるのだけど、何度も具を入れなおすのが面倒なので、一人用じゃなくてちゃんとした土鍋を買い込んでおこうと密かに決意する。
 雑炊を作り、生卵をかけて火を止め、おっ、絶妙、と思ったら味付けを忘れていることに気づいた。水炊きなので出汁の味しかしないぞ。慌てて醤油を加える。絶妙の卵の半生加減は掻き回してしまったので、崩れる。ああ、今日の一番の楽しみが……。
 というのは嘘で、クライマックスは、食後のSuperflyライブなのだ。スカパー、TBSチャンネルは偉いっ! 
 小樽で生ライブに行ったあのアンコールツアーの、今日のライブは最終日の収録である。DVDになる予定の映像ではないだろうか。場所はNHKホールという陳腐さだけど、やっぱりこの人のライブには感動してしまう。最後の「愛と感謝」楽屋裏の映像たちに泣ける。志保ちゃんも泣いてるじゃないか。実のあるコンサートだ。小さい体から放たれる鋭いシャウトだ。小さいが本物のアーチストだ。

 曲を聴きながら、雨の夜のあの小樽を思い出してしまい、涙腺が緩んだ。坂の向うに見えた小樽の町は中途半端に暗く、ところどころ明るく眩かった。雨の中を走らせたパジェロ疲労のさなかに見える黒い海。そうしたものが断片的に瞼の裏をよぎる。
 たまらない。