懐かしの80年代
待ちわびた休日。
昨日の雪が残っているせいで、ゴルフのスタート時間が遅れると幼馴染が連絡メール。
朝方余裕のできたプランのなか、実家に立ち寄る。誰も住まず、誰も出入りしない実家の庭は荒れていた。このままでは雑草が繁茂する可能性が高い。春先に除草剤を撒かねばならないだろう。
実家をすぐに後にする。
昔通っていた小学校のフェンスに沿って細道を曲がる。パジェロの限界に近い狭さだ。ここを六年間通ったのか、と思う。昔遊んだ神社の境内。蛇の赤ちゃんを拾った坂道。そうしたものが残っていた。
踏み歩いた畦道は市営住宅に姿を変え、ザリガニを釣って遊んだ汚い沼はも、雨が降ると傘代わりに葉を折って差して歩いたサトイモ畑も、今は埋め立てられてこぎれいな住宅地になっていた。
パジェロを駐めると、昔いっしょに学校に通った幼馴染が五十代の顔になって、姿を現した。
今年初めてのゴルフは最悪のスコア。友達の会社のゴルフ仲間に無理矢理交えてもらった。何しろ2月のゴルフだ。北海道では厳冬期なので考えられない。残雪が残るが、栃木の冬空は綺麗に晴れ渡っている。
佐野から栃木に向けて高速道路に絡み合う道。二十代から三十台にかけて営業回りで通った道路だと、思い出す。
雪のせいか、土曜日だというのに空いていて、ゆっくり回ることができた。ハーフ二時間もかからない。本州特有のハーーフにランチを挟む方式。
ラウンドを終え、さいたまに戻り、友達に別れを告げる。
新都心にパジェロを向け、紀伊国屋書店で新刊書を何冊か揃える。
今夜はスキヤキとした。
テレビをかけるとWOWOWでデイヴィッド・フォスター&ヒズ・フレンズのライブをやっていた。ボズ・スキャッグスやピーター・セテラが出てきて『ジョジョ』や『素直になれなくて』を歌うのを聴きながら、スキヤキ&ビールの独り宴。
懐かしの80年代だな、と呟きながら、番組は録画することにして、スカパーのTBSチャンネルで録画しておいた『龍神町龍神十三番地』(船戸与一原作)を見る。佐藤浩市/高島礼子/宇崎竜童/小島聖/石倉三郎/山本未来/岡本綾/佐野史郎/椎名桔平/銀粉蝶/柴田恭兵と、豪華と思われるキャスト。予算の問題はあるだろうけれど、全体として、並みの映画を超える出来栄え。船戸の世界とは違うけれども。
横山秀雄『聖女の救済』読了。