シュンの日記なページ

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トーキョー・ドーム・シティ

 昔は、大きく南西側に開いた窓から東京ドームの見える職場で仕事をしていたことがあった。白山通りから壱岐坂を少し登ったところの五階建ての窓から、後楽園遊園地の上空をツイストするジェットコースターが見え、ワイヤーで吊るされ、あまり役に立たない落下傘で急降下する人たちの悲鳴(喚声?)がときどきガラス越しに聴こえてきた。
 今日はその時代に同じ職場にいたが、今ではみんな別々の運命を辿った5人の仲間たちと、トーキョードームの見える窓のある個室で酒を呑んだ。店の名は「えん」。ぼくの歓迎会ということだが、仲間の一人はいつもの上京だと思い込んでいたらしく、この転勤に改めて驚いていた。

  
  

 それぞれの近況を面白おかしく語って、とても美味い酒を飲み、できるだけ美味しいものを食べる。確かドラマ『拝啓父上様』をロケしている頃、神楽坂でこの会を開いたことがあり、そのときの落ち着いた店「むかし屋」はもうなくなってしまったのだということで、皆、とてもそのことを心底悲しんでいるようだった。
 夜が更けて、皆別方向に帰ってゆく、独りになった者の順番に携帯からメールが届くのがおかしかった。なぜこうして何年も何年も同じメンバーで集まり、美味しく楽しく酒を飲み続けられるのかは、わからない。でも自分にとり、とても大切な仲間たちであり、心の中では血の通う親族以上にあたたかな存在であり続けていることは確かである。