真夜中のバラード
一日中、もちろん、忙しかった。
朝、9時。札幌からの荷物が届く。午後1時、ヤマダデンキで買い込んだ家電製品が届く。午後1時半、ガスの開栓。ブラボー!
北海道時代からのレッズサポ仲間の応援を得て、買出しに出かけるのが日暮れ時。
食器棚、カーテンなど重要アイテムを買い込む。
レッズサポ仲間に感謝しつつ、車で送り、その返す刀で(おかしいかな?)ヨーカドーに寄って、不足分を買い込む。
今日はアルコールを控えよう。いきなり、そう思い、その代わり自炊はさぼろうとも考え、ひさびさのステーキ・チェーンぺこぺこへ入る。うわ、値段が倍くらいになってる、なのに、客層は悪そうで軽そうな若い奴らやカップルだけだ。その上、カウンターが香水臭い。客なのか、店主なのか。この香水は許せん。と、値段は高いのに、不満足感ばかりを覚えて、懐かしのぺこぺこを後にする。
昔、夫婦ではなく恋人同士だった頃、ぺこぺこのとある国道沿いの某店でステーキを食べ、テキーラのミニボトルをショットグラス代わりにくいっと呑んだ。安く、若者が入れる時代だった。ママがいなせな雰囲気で、少し反社会的に感じられるような素敵な言葉をかけたので、まだ妻ではなかった彼女はママを賞賛した。どこかの時代の真夜中の話。
そんな時代とはかけ離れた店を後に、新居に戻ると、すべてを片付け、買ったばかりのサイクロン・クリーナーでちりあくたを吸い込んだ。
すっきりして布団を敷き、深夜2時。
なぜか『ジェシー・ジェイムズの暗殺』を見始めてしまった。夜明けの4時半過ぎ。見終わる。ううう。