シュンの日記なページ

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大切な一日を

 無為徒食というのはこのような一日を言うのではないだろうか。
 昨夜は、5時まで無駄に起きていた。最後には布団の中で、今日買った新生活用のTVとブルーレイディスク・レコーダーのカタログを見て、スペックの機種別比較に眼を通していたのだと思う。
 早いうちに電話をしなきゃ、と思い、一度起きて義父に電話をかけ、賃貸契約の連帯保証人として契約書記載を頼む。日曜日の朝恒例の納豆ご飯に、ハムエッグも焼いて、もりもりとご飯を食べる。美味しい。
 あまりの美味しさに腹がくちくなって、布団に横になっているうちに、二度寝が始まってしまった。カーテンを開けてしまったので、朝の光が燦燦と注いでくる。冬なのでそれでも暖気のない部屋は寒い。
 次に目覚めたのは15時近くのことだ。妻は、ジョニー・デップが女性たちを監禁して殺す気持ちの悪い映画を見ていた。あれは何なのだろう。女性の白い首から鮮血が飛ぶシーンをつきあいで見ながら、遅い昼食にカップヌードルを啜る。
 その後、『素行調査官』の感想を書き、ネットにアップロードしてから、図書館へ、向う。雪が光り輝く戸外にパジェロを走らせる。窓に解けた雪の流れがそのまま龍のような形で凍りついている。こんな冷凍庫のような車内も、今週までなのかと思う。来週には、この車はぼくの体と一緒にさいたまに到着しているはずだ。
 図書館に本を抱えて走り込み、女性司書に言って、本を返すとともに、予約してとうとう間に合わなかった本たちを全部キャンセルしてくれるように依頼した。
 空っぽの両手をぶらぶらさせて図書館を出ると、手稲山の夕映えが、例えようもなく美しかった。スキー場のナイターの灯りが既に点っており、山頂の向うに膨らんだ雪雲の合間から、金色の太陽が神々しい矢羽を空一面に放っていた。デジカメをわすれしまったのが残念。
 家に戻ったら、既に陽が暮れかけてしまったけれど、デジカメを持って外に出て、何枚か写真を写した。

 

 サイクリングロードと歩行者専用道路だけが並行する瑞穂通りと呼ばれる並木道。夏には自転車でここを駆け抜ける。

 

 我家が面する道路。朝、除雪がなされていなかった日は一日もない。札幌の雪対策がいかに素晴らしいかを思い知った。教会が並ぶ中通り。毎日のように空に向う十字架を見上げたっけ。

  (←過去の写真)

 夜にはライトアップされ、雪を纏いつかせて、とても美しい。

 

 懐かしの我家。13年前には、新築だったこの物件を見て、札幌に住む夢を抱き締めていた。30代に終わりを告げたばかりのちょうど一月の終わりのことだった。

 後数日しかいられない札幌での大切な一日を、ほぼ眠って費やしてしまったので、起きたかと思うと陽が暮れた。一体、何をやっているのだろうか。