コザ暴動

　窓を叩きつけるような風雨の音に恐れをなすが、夜明けに起き出して、気の進まぬままに、予約しておいた石狩のゴルフコース月例会に出かけた。篠突く雨はそのままで、早速合羽を出して着込む。歩く足取りも、グリーンも重く、ただでさえ腕の悪いぼくは、いつもよりも若干悪いスコアを叩き出す。疲労の上に寒さを上乗せ。なぜかOBゼロで回り、ボールロストもなかったのに、スコアがひどいのはドライバーのチョロ三連発、ショートホール二つで15も叩いた、ティーショット＆アプローチ＆パッティングの悪さに大きな原因がある。最後のほうはグローブが滑ってクラブが抜けてしまうシーンも。やはりグリップをレインプルーフに変えなくてはいけないのかな、などと道具のせいにもしたりする。
　帰宅して、ホワイト餃子を大量に焼き（これはベテランでなくてはちゃんと焼ききれない、皮の厚みは半端ではなく、その皮こそが味の重要要素でもある）、昼間からビールで飲み下す。幸せな時間である。睡眠不測を一気に昼寝にて解消。夜まで目覚めることがなく、体は休息を欲していたから。
　馳星周『弥勒世』読了。沖縄返還直前を舞台にした渾身の大作である。本書のクライマックス・シーンは、コザ暴動であるが、同じ「コザ暴動」のキーワードで検索すると当時のニュース映像などをYouTubeで見ることができる。