シュンの日記なページ

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太平洋の霧

 昨日に続いて苫小牧を往復。昨日をそのままコピーしたような天候である。札樽道を南下し、北広島を過ぎる頃から、いきなり小雨が降り始め、太平洋側は大粒の雨と霧に包まれた暗い空。用事を済ませ帰途に着くと、札幌南ICのETCゲートを潜る頃から急に雲が消え、雲は多いものの青空も豊富な札幌の夕景となる。
 そう言えば、山に通っていた頃、谷川岳の天候は、関東の天候とは真反対だとよく言ったものだ。日本海側の深い雨雲を受けるとき、それらはすべて上越国境稜線が受け止めてしまうので、関東平野には空っ風だけが運び込まれる。
 それとは逆に関東が雨でも、よく谷川に出かけた。土合駅の長い地下階段を抜けると、美しい紅葉が拡がる秋。関東は秋雨前線でしとどに濡れそぽる風景ばかりだったのに。そんなことがよくあった。
 さらに、曇り空の下、蓬峠を越えて、新潟県側に下山すると、越後の空が青く広がっていたこともある。もちろん山のことなので、平地よりはずっと雨の記憶の方が多い。それでも太平洋側と日本海側の気候の違いは、国境稜線を辿る足に、まざまざとその極端を感じさせてくれたものだった。
 そんなことを思い出しながら、札幌と苫小牧という短い距離ではあるが、太平洋側、日本海側の二面性を見せてくれるドライブが、道央道にはしっかりと存在するのである。