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旭川の午後、緑のトンネル

crimewave2008-07-02

 旭川、味の三平でいつものように激辛三平味噌ラーメンを食べる。朝札幌を出て、昼どきに着くように調整したのだ。この店では跳ね返り防止のドライなタオルと、汗拭き用の湿ったタオルとを用意してくれる。とりわけこのメニューを注文した場合には。
 ワイシャツ・ネクタイ姿の50年輩のオヤジの一団が会計を済ませると、店には、30代女性に二人組と、観光客らしい20代女性5人が残り、ほとんどがラーメンを、一人の女性だけが激辛三平味噌ラーメンを取っていた。娘たちは、そのスープを一口啜ったりして驚きの表情を示し、全員が身を乗り出して、淡々と食べる一人を囲んでいる形になる。日本一辛い味噌ラーメンだからな、とぼくもその光景を眺めつつ、自ら汗を拭う。ただの味噌ラーメンにしておけばよかった、と後悔しながら。
 旭川のほぼ対角線上の反対側に移動するために、神居地区から、神楽方面に移動する。名前に「神」の字ばかりつくのが旭川という町の特徴だ。
 緑ヶ丘は、旭川医大の近所で、ここに大きな緑地公園がある。公園に沿った道路は写真の如き、碧のトンネル。旭川は、道内でも内陸の盆地なのでとても暑く、夏と冬の温度差が60度くらいある。だからそんな土地が、桜庭一樹の『少女七竈と七人の可愛そうな大人』で舞台として使用されたのには相当の驚きを禁じ得なかった。
 何しろ、今日の旭川は暑い。そんな日に、車の窓を開け放し、木漏れ日を浴びて緑のトンネルを潜ると、とても心が穏やかになってゆく。こんな公園の駐車場で、激辛ラーメンの熱を冷ますことができればいいのだが、と叶わぬ夢を思い描きながら、ぼくはその後の長い旭川での午後を過ごすために、アクセルを踏み込むのだった。