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路上に転がる狂気の種子

crimewave2008-05-27

 昨夜、凶暴なドライバーにつきまとわれた話を仕事場でしてみると、思いがけぬことに女性たちが恐怖の体験をしていることがわかった。トラックに追走されてさんざんな目に会った話。窓を開けて顔を出したドライバーから、ののしられた話。女性ドライバーを尾け回して威嚇行為をするなんざ、最低の話だなと思う。
 ぼくの場合、尾け回され、行く先を知られたくないばかりに、追走を交わして巻いたケースがここ10年で二度。一人は若者、一人は眼鏡をかけたおとなしげなおじさん。どちらも気が狂っているんじゃないかと思うほど尾け回してきた。信号で止まったときにでも車を降りて怒鳴り込んでくるならわかる。しかし車から下りることなく、クラクションを鳴らすでもなく尾け回すだけ。まるでスピルバーグの『激突』ミニチュア版ではないか。
 昔であれば、車を降りて徹底的に対抗したこともあるが、結婚したり子供ができたり管理職の立場になってからは、ちょっとした喧嘩が、傷害罪逮捕などという最悪の事態に発展してしまうことも考え、争いを避け、いろいろなものを守ることに専念するようになった。尾け回す車は、きっと怒りに身を焼かれながらも車を降りてまで危険に身を曝したくないという中途半端な神経の持ち主なのだろう。片手に鉈をぶら下げて車を降り、真っ向から向かってくる市民がそこらにいるはずがない、と信じているのだろう。そうした徹底的に危機意識の欠如した、愚かな怒りに身を任せているのだろう。そうしていつか彼らはより凶暴な人間と対峙することになるかもしれない。その場合逃げおおせればまだいい。殺されたり、意識不明の重体に陥ることになったって何の不思議もない。
 例えば昨夜のスキンヘッドの若者。こちらが後部座席に転がっているゴルフクラブをぶら下げて車から降り、フロントグラスに向けて振り上げるかもしれない、などということを考えないのだ。やっぱり平和ボケ日本と言われても仕方のないことかもしれない。日本では凶暴なロード・ムービーすら存在しにくいように思える。しかし現在は、タクシー運転手が首を掻っ切られ、隣人が一人暮らしの女性を犯してトイレでバラバラにしてしまう時代じゃないか。
 路上に満ちた暴力の種、あるいは犠牲羊たちの群れ。そんなくだらない死の原因が転がっている、どこにでも。