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国際サッカー日和

 トゥーロン国際大会U23日本代表チームは、地方の、観客席もないような、住宅地のなかにある公演のようなサッカー場で、試合をしている。オランダを破り、フランスを破る、という快挙を成し遂げているように見えるが、マスコミによれば、サテライトやユースの試合に毛の生えたものくらいの扱いしかなく、だからそんな代表のCチームやDチームに勝ったからって浮れてばかりもいられない、というニュアンスのもののようである。
 そういう雰囲気、つまり主催者にとってやる気なんかないぞという雰囲気が漂う、のどかな雰囲気の中で、浦和レッズからは梅崎がゴールを奪い、さらには後半から出場したエスクデロがシュート、これをキーパーがはじいたところを森本が決めた。地元フランス・チームは明らかにしょげていたが、カメラ台数も少なく、放映というにはちと淋しい低空目線でもある。主催者やマスコミがあまり食いついてこないまったりモードの大会ではあるが、見る人は見ている。スカウターたちである。つまりこういう場に出かけていって試合をさせてもらっていることの方が今は選手たちにとってより重要であり、さらに日本のサッカー文化にとっても喜ばしいことなのだということに変わりはない。どんなに低予算映画のように、日本スポーツ紙から注目されなくても。テレビたちにそっぽを向かれても。
 一方、ゴールデンタイムの華ともいえるA代表の試合は、こちらもコートジボワールというアフリカの強豪を相手に、なかなか楽しかった。松井や大久保といった世界レベルの技術が前線をかき回しているのを見ていると、本当に楽しくなる。そして、浦和レッズサポとしては、長谷部のアシストが何よりも嬉しかったし、それに闘う中盤を体現してくれるガッツがそれ以上に頼もしかった。岡田監督からは止められているんだろうけれど、左サイドを駆け上がり一瞬にしてチャンスを作り上げた闘莉王も、いい出来だったと思う。今野のポジションには、啓太が入ってくるのだろうな。長谷部のところには、結局、中村健剛なんだろうけれども、遠藤や中村俊輔をどう使うかというあたりも監督を迷わせるだろう。選手層が厚くなり悩みも贅沢になったものだ。だからと言って組織サッカーが出来上がるわけでもない。それを明確に示して見せたのが後半の一方的に攻められ続けた長い時間帯であったろう。
 それにしても左サイドのナガトモ(どういう字なのか知らない)! 闘いの姿勢を前面に出して、なおかつ走り抜く21歳の若さ。素晴らしい!