シュンの日記なページ

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近場の夜桜

crimewave2008-04-24

 朝、函館を出て、14時台には札幌に帰る。
 今日は車がないので、若い後輩の車に乗り、麻生で落としてもらい、久々、会社帰りの独りカウンター酒を楽しむ。行きつけの焼き鳥屋。あれ? こんな時間にいるの珍しいね、とママに言われる。マスターは、ついに海外小説に手を出したらしく、それが何と、デイヴィッド・リンジー『暗殺者の顔』。山本光伸が札幌で作った出版社である栢櫓舎への興味がきっかけになったらしい。こんなに面白いのなら海外小説のファンになるか、とのこと。
 テレビで進んでいるファイターズの野球は沈んだ雰囲気の最後をプロ入り初という小田のサヨナラホームランで締め括り、店も盛り上がる。
 鶏串、砂肝串、ししとうと生ビールで飲み、ボトルでおいてある焼酎かのかを水と氷で割って、つまみは串かつ。ママが笑う。いつも同じものを同じタイミングで頼むのがおかしいみたいだ。でも皆そうだよ、と言う。最後は、月見とろろで締めるのも一緒。マスターはご飯なしでよくそんなものを、と言う。ママは、この人はご飯食べないの、と解説。いいなあ、自分のことをよく知ってもらっている店で飲む、ということ。
 22時5分発のバスに乗り、とても健康的に帰る。家のそばのサイクリングロードに植えてある桜の木が五分咲きで、そして外灯に照らされていたので、思わず出張鞄を地べたに置いてデジカメを構える。
 函館五稜郭公園の桜はまだだったが、函館のエゾヤマザクラはどれも満開であったな、と今朝の雨の中の光景を思い出す。それでも我が家の近場の公園、霧の深まる夜の中に、ぼおっと浮き出す桜の桃色が、何とも嬉しい夜更けなのであった。