浦和レッズの悩み

J1・第7節　14:00　浦和　0-0　大宮　埼玉

　どの解説者も言っている通り、レッズは攻撃と守備の人員が分散してしまってしまっている。役所で言えば縦割り行政といったところ。連携がなく、全体が見えていない。だから、押上がない。気づいたのは、フリーランニングをして、ボールを持った選手を追い越してゆく動きに対し、パサーの側が生かそうとしていない。多少ボールをキープできる個々の技術力が、自分での突破や難しいパスのほうを選択してしまうので、簡単でシンプルでなお確実な遠回りを避ける傾向にある。こうしてチャンスの芽を自分たちで潰していってしまう傲慢さが、レッズのサッカーでは目立つ。規律重視で上がってはいけないサッカーを長いことやらされ、それに合わせてしまった選手たちの他人任せなプレイが目立つ。
　今日見ていたところでは、闘莉王はもちろんのこと、阿部や細貝は良い動きを見せていたと思う。但し、阿部はあまり巧く使われず、細貝は技術的ミス（パスミス、コントロールミス）が目立った。どれも、大宮の選手たちが早いプレスをかけてきたからだと思う。鹿島、京都、大宮と、ここのところ対戦相手のほうがいいサッカーをしているというのが目立つようになった。レッズには、どうも今のところ個人技以外に希望が見出せずにいるのだが。