21世紀のジェイソン・ボーン
4月中旬よりWOWOWでは『CSI科学捜査班 Season7』がスタートするみたい。しばらく、マイアミとNYしか観ていないので、やはりヴェガスが観たくてたまらなくなる。もはやこのシリーズは中毒であるな。
『ボーン・アルティメイタム』を観る。何故だか、何度トライしてもDVD Shrinkでバックアップが取れず、エラーになってしまうのだ。返却する前にそれなら観てしまおうと、あまり期待もしないで観始めるのだが、これは三部作中最もわかりやすいのではないか。おまけにボーンの真相に迫るエピソードだし。
とにかく全編が追われ続けるシーンなので、どこを切り取ってもクライマックスみたいな緊張音楽に高まるアクションとサスペンス。世界中のあちこちの国々をスピーディに飛び回るサービスも味わえるし、何よりもCG全盛時代だと言うのに、肉弾戦をメインに持ってゆくから、カースタントなども迫力があって、画面が重たい感じだ。
ラストシーンの粋なはからいも、ちょいと痺れるかな。科白よりも映像で表現しようとするところ、原作のムードからはほど遠いが、21世紀のジェイソン・ボーンだ。
20年前のラドラム・ファンとしては、この時代にあのシリーズが映像で甦ったことをこそ喜んで、些細な違いは許してあげようじゃないか。
ちなみにボーン・シリーズは、リチャード・チェンバレン主演でTV用映画になっている。これもしっかり観ているのだが原作に忠実なあまり、かえってつまらなかった気がする。