札幌スケートリンク

　札幌の幹線道路がスケートリンクのように凍結して、路面が鏡のように眩しい。朝は、太陽を反射し、夜はヘッドライトを反射している。走り出そうとすると三速でタイヤが滑って空回りを起こす。トルク1000回転以上で勝手に滑り出す。まっすぐの走行ラインに乗ったと思っても勝手に尻が前に出て車は斜めになってゆく。最悪の路面だ。一年を通じてここまで最悪な日はそうない。
　除雪やりすぎっていうのと、気温が氷点下6度を下回る日はこうなるのだろう。
　朝には、丘珠空港前の中央分離帯に軽が乗り上げていて、ワゴン車で牽引され脱出している反対車線の向うに渋滞の列があった。やれやれ。
　夜にはみんな40キロ以上の速度を出せないから、こわごわ運転している。しまいには幹線道路を外れて住宅街の中の細い道を選んだ。豊富な圧雪状態でスタッドレスタイヤに最適だった。いきなり60キロ以上を出せる快感に身悶える。
　明日は、函館。誕生日の夜を出張先で迎えるという侘しさである。ふっ。