午後になって、釧路を後にする。道の駅<しらぬか恋問>前の砂浜では、14時前だというのに、早くも日が傾き始めている。
本別町で世界はセピア色に変わり、道東道池田を過ぎると、陽が針葉樹林の向こうに沈んでいった。
凍結したトマムから占冠へ。日高路に入ると途端に雪がなくなり、星が瞬く。静内への長い馬産地牧場を縫うように走るが、一面の闇夜とはこのことを言うのだ。
静内のホテルに投宿し、夜には、久々の赤ひげへ。今宵もまた工場直送タンクから生ビールを汲み出し、スペアリブに舌鼓を打つ。わが北海道ベスト居酒屋の一つ。