シュンの日記なページ

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豪雪見学

 旭川に先週大雪が降ったという。一晩で47cmの積雪に達したというから、呼吸もできない密度で雪が舞い続けたのだろうなと想像をする。そんな旭川に午後往復することになった。今日は運良く道内どこも天気に恵まれ、風もなく、穏やかな一日である。道央道は除雪が行き届き、深川くらいまでは、乾燥した路面なので夏と変わらぬ走行。深川からトンネルを含めて、圧雪路の凍結アイスバーンが始まったが、それはところどころという話で、乾いて露出した路面が多い。実はこうした凍ったり乾いたりという路面が一番やばいんだが。
 カーラジオから、トルコの空港で着陸態勢に入った航空機が姿を消したという速報が入っている。遠い国トルコの話なので、どこか現実感が湧かない。でも現地では大変な騒ぎになっているらしいということはわかる。
 名に聴く豪雪の旭川でICを下り、環状道路に北側から入るとなるほど、その大雪っぷりに呆れた。道路の両サイドに寄せられた雪は札幌の二月並みで1mを越える高さになっているところも。何よりも片側二車線道路が、かなりの場所で一車線になるほど雪の壁が両側から迫っており、危険だ。
 そうした豪雪を見学しながら目的地で仕事を終え、16時半、ふたたび札幌に発つ。空は真っ暗で、もはや夜である。道央道に出るまでの豪雪の道路は、滑りやすい圧雪路面のおかげで、のろのろ運転しかできない車の渋滞になっている。やっと道央道に出ると、さほど凍結していない高速はやはり快適だ。三つのトンネルを抜けて、カーラジオを聴いていると、トルコで姿を消した飛行機の残骸が発見され、現在救助捜索に当たっているとの続報が流れている。
 さらにカーラジオは、往路に使った江丹別トンネル内で車輌火災があり、現在、旭川方面、深川-旭川間は通行止めとなっているとの交通情報を流してきた。
 長い凍結したトンネルと、その中で火に包まれている車、煙の這い進む中を出口に向かって逃げ惑うドライバーたち、鳴り響く救急車輌のサイレンの音、回転するレッドライト……といった光景を思い描きながら、札幌に走り続ける。
 しかしメディアで、この車輌火災はそれ以降、格別取り上げられていない。
 ぼくの想像力は、遠いトルコの空港にはあまり及ばないくせに、自分が数時間前に通ったばかりのトンネルに対しては、過剰なほどに反応してしまうのであった。