シュンの日記なページ

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冷たい雨ならいい

 お昼は家に誰もいないので、インスタント・ラーメンを買いに近所のコンビニへ。歩いていると頬を冷たい雨が打つ。はっとするほど冷たいが、雪ではない。雨ならばまだいい。札幌の本格的な永い冬はまだまだこれからだ。雨ならば、いくら冷たくっても構わない。
 コンサ戦のハーフタイムの折にラーメンを作って食べた。コンサが逆転VでJ1昇格を決める瞬間、地元でありながら愛することのできないチームなのに、何故か感動して涙が出てきた。無名の選手たちだけを率いた三浦監督が、ずっと首位を走ってきたので、最後に首位に立って終わったことは当然です、とのチームへの信頼を口にした。
 でもレッズは、その後の試合で、コンサとは全く逆の結果に泣いた。もしレッズが前の試合で鹿島に逆転されていたら、どんな戦い方をしただろうか、ということに思いを馳せる。鹿島はそれでも優勝しただろう。でも、レッズの最終戦はもっとチャレンジ精神に溢れたものになっていたかもしれない。ワシントン、ポンテに頼り、王者のサッカーを示すのではなく、元気のいい若手選手で挑む姿勢を見せる。そんなサッカーが実はぼくは見たかった。二チーム分の補強をすると豪語していたレッズが、結局一チーム分の選手しか使わず、若手を切り捨ててきた。コンサにあり、レッズになかった精神の差だ、と思う。
 優勝にすべての価値を求めたわけではない。納得の行く全力の尽くし方は他になかったか、ということを言いたいのである。
 雪になる前の冷たい雨なら、いくら頬に痛くたっていい。本当の雪に打ち据えられるよりは、ずっとずっと心に救いが残るからだ。