今年一番よく滑る道を辿って、会社にゆく。いつもの1.5倍の時間がかかる。何せ、曲がり角に差し掛かるたび、そのずっと手前から速度を落とさないと停まることができない。さらに曲がる時は2速に落とし、アクセルを踏み込まない程度でそろりそろりと曲がる。少し足を踏み込むと、車は横滑りする。真っ白な冬の通勤路。まだ初冬のうちは、どこかぎこちなく、慣れることができない。
昼には気温が上がり、雪が解ける。帰路ではたいていの道路は乾いていて、夏場のように走りやすくなっている。そうして夜中にまた雪が降り積もる。完全に、いつもの札幌の冬のパターンである。