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針箱を探せ

crimewave2007-10-16

 結婚したときに、親友から針箱をもらった。これって一体、ってよくわからないぼくは首を傾げたが、妻は嬉しがった。針箱は、結婚して20年余が経とうとしている今も、我が家では重宝されている。ボタン付けや、ほつれ直しくらいしか針箱の活躍機会はないかもしれないが、それでも何とか元気に活躍している。

 取引先の若い経営者が結婚したときに正式に何のお祝いもできなかったので、後から贈るものとして真っ先に思い浮かんだのが針箱だった。なので、ぼくは針箱を探し始める。でも、針箱は、一体どこで売っているのだろう?

 今日は札幌駅前の西武ロフトと五番館を探し回ったが収穫がなく、知人に携帯で相談。ステラプレイスの小さな店か、大丸にならあるかも、とアドバイスされ、大丸にゆくも玉砕。そう言えばロフトを背にする時に、東急の看板があったな、と思い出し、東急百貨店に。ここのインテリア・フロアの充実振りには驚いた。

 針箱がけっこうあるのだ。和風の布張りの針箱もあったが、パリの家具屋さんというような木工家具コーナーにあったソーイング・ボックスがどれも魅力的だった。ソーイング・ボックス、即ち針箱というのは、それなりに機能美なのだな、と改めて感心する。他の何かに利用できそうだが、糸巻き立てのピンが並んでいたり、引き出しが奇妙に浅すぎたり、工具箱さながらトップをかぱっと上に開き切って作業用具の選り分けに使うスペースを作るというデザインにしても、どれもが裁縫箱という一つの言葉に集約されるそれでしかないのだ。

 いくつか迷ったものの、かなりオーソドックスな形のものに決める。というのも、実はそれこそが、我が家で二十年以上活躍している針箱にとても近い形だったからだ。

 送られる彼氏はともかく、その奥さんはけっこう喜んでくれるに違いない、という確信に近い思いを抱きながら、今日は札幌から300km離れた土地に向けて、これを発送したのだった。