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札幌温暖化対策

crimewave2007-10-11

 立場上、いろいろな講習会に出るのだけれど、今日一日のとある講習会の中で、少しどきどきしたうちの一つが、植物人間といわれる人たちの人生の問題。
 前の職業柄、ぼくは訪問看護師と一緒にそうしたお宅を訪ねて、人工呼吸器に繋がれた人のいろいろと困った問題を解決すべく相談に乗ったことがある。難病の人だった。三十代という若さだった。子供がいず、奥さんと二人暮しだった。
 他に、そうした難病関係の病院に勤める看護師さんと共同研究をしたこともあった。看護師さんたちに研究発表の夜、寿司をおごってもらって恐縮した。若い看護師に「結婚しているんですか?」と聴かれ、「はい」と答えたら、皆急にぼくへの関心を失ったらしく、元気になり粗野になっていったが、その後も難病患者への取り組み姿勢は変わらず、四人チームのナースたちは、一年後にはバラバラになり、北海道から一度訪れた時には、一人しか残っていなかった。懐かしく、研究の頃の話をしたけれども、それから一年しか経っていない。
 こうした場所では時間は思いのほか早く過ぎるのだった。
 その後、講習会の内容は、札幌市環境衛生対策関連の人からの地球温暖化対策についての短いお願いだった。驚いたことに、CO2を発生させる原因として、家庭からというものが全国平均では13%なのに、札幌市では34%を占めていた(右上図参照)。気温上昇についてはもっと驚く。世界平均では100年かけて0.7度上昇している。札幌では110年かけて2.3度上昇しているのだ。人間の体温の1度アップというのは健康状態にとてつもない影響をもたらすけれども、気温の2.3度上昇というのはもっと凄いのではないか。それも世界平均を遥かに上回る札幌。
 実は、朝早く講習会場に着いたぼくは、車のエンジンをかけ暖房を効かせながら、一時間ほどじっと待っていた。ちなみに講習資料によれば、暖機運転4分間でガソリン58CCを消費するのだそうだ。一時間も暖房に当たっていたということは……。何だか深刻な状況ではないか。冬の札幌は暖機運転、オート・スターターが当たり前の世界である。個人の満足を取るのか、地球の未来を取るのか、そういった選択に迫られている状況を、しかし札幌市民の99%は知らないでいると思う。うーむ。