シュンの日記なページ

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眠らない人々

 今、ようやく、藤原伊織『名残り火 てのひらの闇 II』を読み終えた。朝方の3時になろうとしているところだ。とにかく迫力のある小説だ。つくづくこの作者はいい。この主人公だって、もっともっとシリーズ化して読めればよかったのに、もう書かれることはない、他のものもすべて、藤原伊織、この印象深い作家の作品が新しく生まれることはない。やはり好きな作家の早すぎる死とは、とても悔しいものだ。

 名残り火 (てのひらの闇 (2)) 名残り火 (てのひらの闇 (2))

 そう言えば、先日、浦和で旧友と呑んだ折、こんな話になったっけ。
「お前の日記を読んで、皆心配しているんだぞ」
 そう言えばラーメンばかり食べているように見える、とか言われたことがあった。
「そんなことはない。外食はほとんどなし。昼は愛妻弁当だし、夜に呑みに出ることは出張以外にほとんどないんだ」
「そういう印象がないよ。年中、頭が痛いとか、風邪ひいたとか……」
「大抵は寝不足が原因なんだよ。二時三時まで起きていることがざらだから」
「なんでだよ。不眠症なのか」
「違う。本だな。止まらないんだ。限界まで読むから、寝るぞと思えば毎日一秒で眠れるんだ」
 そう言えば、こんな話がある。椎名誠のあやしい探検隊でメンバーの一人釜焚きメグロが紹介されるとき、『本の雑誌』の編集長の仕事を終え居酒屋で酒を呑んだ後、家に帰ってから毎日朝方の4時くらいまで本を読むのだということが書かれており、30歳くらいのときにそれを読んだぼくは、へえ、凄いもんだと感心したものだった。釜焚きメグロとは目黒考二編集長のことで、『冒険小説の時代』などで知られる文芸評論家・北上次郎のことである。
 今では、自分がそれに近い生活を送っていることに唖然とする。平日は3〜4時間寝ればいい、という習慣だ。
 今日は3時間睡眠の後に眼を覚まし、午前中は本を読んで過ごしたが、さすがに午後には出張疲れも出てきて、長い昼寝を楽しんでしまった。やはり睡眠もいいものだな。これからゆっくり寝ます。