初雪
「雨じゃないよね」
「絶対雨じゃないよ」
事務の女性たちが窓の外を眺めながらそんな会話をしている。
何だよ、雨の音じゃないかよ、と思って外を見たら、間違っていたのは私。朝から雷を伴う雨に見舞われていた札幌の空からは、ついに霰がばらばらと撒かれてしまったのであった。
家に帰ると、早速、テレビでは大雪山旭岳が初冠雪したと映像付きでニュースを流しているのだった。そう言えばここのところ車に乗り込むと、まず暖房を入れるところから出発準備を始めるようになった。札幌の夏はやっぱりいつの間にか終わっていた。家の中でストーブを焚く日もそう遠くはないか。
ところで早川書房からの新刊情報によれば、ジェイムズ・クラムリーの新作が10月上旬に出るらしい。タイトルは『正当なる狂気』C・W・スルー改めシュグルーのシリーズ第三作。もちろん小鷹信光訳です。以下は出版社による内容紹介。
探偵業から足を洗い、平穏な日々を送っていたシュグルーは、親友の精神科医の頼みで盗まれたカルテの行方を追うことに。だが、行手に待ち受けていたのは残酷な連続殺人だった。
うーん、喉から手が出そうだ。