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事件の向こう、さらに深い闇

crimewave2007-09-03

 先日北丘珠でたまたま通り合わせた事件が、何やらきな臭い雰囲気になっているらしい。女性を連れ込むときに目撃通報され、警察が突入する直前に首を吊った男が、ついにそのまま死んだらしいのだが、そのアパートからさらに行方不明女性の持ち物が出てきたという話。男はそれ以前にも監禁暴行を5件ほど起こし逮捕され、この初夏に服役を終えたばかり。妻子のいる家には戻らず母親の住む実家に暮らし、勤務先も最近辞職したという。北丘珠のアパートは7月に監禁目的で借りたばかりらしい。聴けば聴くほど、思い切り危険な男ではないか。今日もその監禁アパートの前を通り過ぎる時、そこでどんな凄いことが起こったかという可能性に思いを馳せて、勝手にどきどきしていた。

 あのときの緊急自動車のいくつもの緊急回転灯の赤が今はなく、暗闇のなかに呑まれているとは言え、そのアパートを振り返らずにはいられない。帰宅後、CSIを2本ほど見て、これだけ科学捜査が進んでいる現代ならばいとも容易に解決などできるだろうと思われるのだが、自供するにも、意識を戻さず死んでいった容疑者のみが知る行方不明女性の運命に思いを馳せれば、ドラマどころじゃないということに誰だって気づく。会社の女性陣も、この話にはなにやら他人事ではなさそうな顔をしてぶるぶる震えるのだった。

 でも5件も同種の犯罪を犯して、出所後すぐに犯罪を繰り返すこのような男を司法はなぜ野放しにして、悪戯に犠牲者を増やしてしまうのだろうか。

 とっさに東直己の作品群を思い浮かべる。あの中に出てくるサイコ殺人者たちを。札幌の身近な場所にこの事件だ。地域密着型作家の東直己は、やはりリアルに札幌の闇を前もって見つめているのだと思う。

挑発者