断水の恐怖

　ゴルフ・レッスンを終えて帰宅が21時半。今日は22時から断水だよ、とは妻の言葉。妻子は順繰りにどんどん風呂に入る。って、私は今ビールを呑み始めて、晩酌を始めたばかりだ。ええい、面倒だばかりに、『ミディアム2』『コールドケース3』と立て続けに海外ドラマのたまっている録画を見る。23時過ぎ、寝静まった我が家で風呂に向かう。

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　シャワーが止まって洗髪途中でシャンプーが洗い流せなかったらどうしよう、と不安に思いながら、髪の毛をかきむしっているのだが、昨日も断水だったという妻の言葉に首を傾げる。昨日も同じような時刻におれはシャワーを浴びていたぞ、はて？　というような油断も生まれる。昨日は断水を知らなかったから幸せな沐浴だったのだが、今日はなぜか知ってしまっているだけに不安だ。昨日と今日が断水といわれていて、昨日断水しなかったのだから、この地域はもしや今日断水するのではないかという不安。

　洗髪したあと、今度は石鹸をタオルになすりつけて、体を洗い始める。もちろんお湯は止めて、洗面器一杯分だけ汲んで。ちなみに、今日は湯船にお湯を溜めていない。なんてこった。

　かくして無事入浴を済ませ、風呂上りの牛乳を飲んだ。あとは歯磨きくらいだな、残るは。歯磨き途中に断水したとしても、最悪、牛乳や麦茶でがらがらと嗽してぺっと吐き出しちゃえばいいのだ。第一、歯磨き粉は歯が研磨されるという歯医者の助言を信じて、私は歯磨き粉を使わない。

　わはは、どうだ、乗り切ったぞ、断水を、ざまあ見ろ。って、昨日は全然こんなこと意識しないで済んだのにね。

　三日連続、窓を開けると満月、そして秋の虫たちのすだき。北海道では十五夜が早く訪れているみたいに思える。でも、明日は上京。1日には埼スタでレッズの試合を今年初観戦。研修の一泊と夏の東京はとっても行きたくないのだけれど、埼スタだけはとても楽しみであるのだ。