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開票速報ブルー

crimewave2007-07-29

 歩いて近所の小学校体育館まで投票に出かける。家に戻り、自転車に乗って銀行に出かける。またまた家に戻り、車に乗って床屋に出かけた。帰りにラーメン屋に寄ったが、いつものラーメンが何故か喉を通らなかった。家に帰り、定番の海外ドラマ2本を見て、夕方には本を読む。

 夜には開票速報をしばらくの間見る。北海道でも、農漁村ではまだこの期に及んで自民党投票率が高いのだということに愕然とする。第一次産業である農業漁業など、生産自営に関わる人たちは、節税対策などの既得権を得ているから、自民党に守られているという意識が強いのだろうか。サラリーマンとして望むことはそうしたシステムの改善による徴税の公平化だから(背広やネクタイ代を、経費で落とすべき等々の論議ですね)、本来最も公平な消費税の値上げが一番の財源確保対策だと思うのだが、少なくとも誰もが己のエゴのために党を選んでいるのなら、日本は結局のところ変わりようがないだろうな、という諦めの風が吹き抜ける。

 さらに驚くのは歌志内、上砂川などの夕張なみに財政破綻が問題になっている地域で、自民候補への票が多いこと。現状の地域格差を作り出していることは、農漁村と同じで現政権であるということに疑いすら覚えず、現状に縋りつく他人頼みの自治の正体が見えてしまう。

 千歳、恵庭地区では、民主候補を自民候補の得票が遥かに上回っている。自衛隊駐屯の影響としか言いようがないではないか。北海道はやはり依然として独特の地域、保守王国である。考えない群集の総和が国体を作るのだから仕方ないといえば仕方ないのだが。

 本日中、読了予定の『事変の夜』だが、あの満州事変も、結局日本全体に広がった貧困の風が、満州に資源獲得と経済復興を求める民衆の総意という追い風をつくり、関東軍の暴走を許していったのだという、民衆の浅ましさに本質的な歴史の流れを見ているところがある。衆愚が基本では、いい国なんて元々できやしない……そんな否定論だけで国家を論じることはできないとは言え、人間は人間自身の無知蒙昧と永遠に闘ってゆかねばならないのは確かなことだと思う。その辺りが、ギリシア神話以来解決を見ない地球的命題であり、人間間・国家間の本質的葛藤なのだろう。だからこそドラマがあまねく偏在する、といえば、それまでなのだけれどもね。