みんなのTV、俺のパソコン
ついにローレンス・ブロックの泥棒バーニーのシリーズに挑戦を始めた。今夜は『泥棒は選べない』を読了。
さて、ニフティより、突然、フォース・メディアのチューナー無料お試しキャンペーンだという電話がかかってきた。光回線を使ってTV番組を無料で見ることができるとか何とか言っているが、私の光回線は2階の書斎にあって、この部屋はテレビのある1階のリビングとは、まるで反対の目的のもとにあるものだ。
一方テレビとは、独りで愉しむものではなく、家族でチャンネルを奪い合い、妥協させられ、一緒の画面を皆で見るような家電だ。だからリビングに置く。
光回線はパソコンのために引いたものだから、TVの近くにはルーターはなく、チューナーをTVと接続するには階段に沿って這わせるべく長い長いLANケーブルを用意しなくてはならない。そんな環境で、フォースメディアを使いたくとも使えないという人が、実は沢山いるんじゃないですか? と聴くと、そう、とても多い、という答えが返ってきた。
パソコンとTVは、わが家庭ににおいても、その多くの人と同じく、対極的なものである。日記もブログも家族の知らないところで営まれている個人的な作業である。逆にTVは独占を禁じられている。こんな二つの相反する用途のものが隣り合わせに置かれてある環境の人も、全く知らないというわけではない。でも、そういう家庭には最初にTVがあり、パソコンがあとからつましくやって来たという気配がある。私のようなヘビーネットワーカーには、フォースメディアやip電話の方がよほど後からやって来たエイリアンのように見える。
ちなみにパソコン内のTV機能を使ってフォースメディアを試してみようかと思い、私はその電話の申し出に結局は乗った。せっかくの3ヶ月の無料試用期間を試してみることにしてみた。何でもやってみなければ、本当のことはわからないではないか。