札幌も夏日で、焼け焦げそうな陽射しが、オゾン層の薄い、乾いた空気をとおしてじりじりと照りつけてくる一日だ。
なぜか、我が家のダイニング・テーブルに乗っている団扇は、大宮アルディージャのものである。
私は大宮育ちだが浦和レッズの真性サポーターを自称している。
妻は浦和育ちで、大宮にはあまり足を踏み入れない。最近は帰省しても、子供と一緒に浦安の方面にばかり出かけたがる。近所に出かけるとしても浦和の伊勢丹か、新都心駅どまりだ。
見れば見るほどオレンジ色の目立つアルディージャの団扇は、我が家で異彩を放っている。こいつはいったい、どこから我が家に入り込んだのだろう。