シュンの日記なページ

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山の学園のレストラン

crimewave2007-03-09

 ホテルで目覚めると、スキー場のリフトが早くも動き出しており、ゲレンデにスキーヤーの姿が見える。きっと最近富に増えているオーストラリア人たちだろう。

 午前中のミーティングを終えて、昼は北の峯学園のレストラン北峯舎で久しぶりにソーセージ・カレーを食べる。手作りのソーセージは、学園の知障の児らが作ったものだと聞く。ウェイトレスも、生徒の一人なのだろう。注文を何度も丁寧に繰り返し、とても真剣な眼差しで伝票に書き込む姿は、純粋無垢としか言いようがない。

 外には積雪。窓の向うに、十勝岳。春まだ浅い谷間で、丸木作りのレストランや宿泊施設を彼らは懸命に運営している。

 浦河にある障害者たちの共同作業所べてるの家はとても有名な施設だが、地元では、べてるを悪く言うひとも稀に存在する。危険な人たちを街に集めている、というのだ。癩病患者に石を投げつけていた時代と少しも変わらないメンタリティだと思う。

 山や谷間は障害児たちにいい場所だとは思うが、一方で街を離れた隔絶の場所にこうした子供たちを集めておくという地勢図のどこかには、やはり別の場所に括りつけようという少しネガティブなメンタリティに、少なからずショックを受けたものだ。

 十勝、本別は、認知症老人たちが自由に徘徊できる町づくりを目指している。認知症の人たちを、閉ざされたグループホームに押し込めるのではなく、若い人たちと一緒に生活しようという試みで、本別の人たちは積極的に認知症サポーターとして彼らを生活の中で支援している。今は、そういう時代だ。

 さて学園のレストランは、人里から隔絶されているとは言え、カレーもラーメンもとても美味しい。だから、多くの人が、ここにランチを食べに来る。学園の子供たちと触れ合うわずかばかりの場所、機会がここにあると考えた方が救われそうな気持ちになる。富良野では、ずっとこのレストランを贔屓にしてゆこう。